スナック開業費用はいくら?18席・居抜き・個人事業で考えた予算の内訳
スナックを開業するときに、最初に知りたいのは「結局いくら必要なのか」ではないでしょうか。
私たちは、仙台市国分町で18席の居抜き物件を使い、個人事業としてスナックを開業しました。創業計画では、開業に必要な資金を合計550万円とし、そのうち開業準備に約250万円、運転資金に約300万円を見込みました。
この記事では、実際に作成した計画書の数値をもとに、開業費用の内訳と、運転資金を別に確保した理由を紹介します。金額は物件や地域、既存設備の状態で大きく変わるため、一つの実例としてご覧ください。
スナックを開店するまでの費用は 約250万円
今回、物件を契約し、内装を整え、営業を始めるまでに見込んだ費用は約244万円です。記事では分かりやすく、開業費用約250万円として説明します。
| 区分 | 計画額 | 意味 |
|---|---|---|
| 開業準備にかかる費用 | 約244万円 | 物件取得、内装、初期在庫、送迎車など、開店までに必要なお金 |
| 運転資金 | 約306万円 | 売上がなくても3か月間の営業を想定した予備費 |
| 資金計画の合計 | 550万円 | 開店後の運転資金まで含めた計画額 |
550万円すべてを開店前に使うわけではありません。約300万円は、開業直後の売上が想定より少なかった場合でも営業を続けられるように確保した運転資金です。
計画書では、ドリンク初期在庫14万7,000円を運転資金側に含めたため、設備資金229万3,000円、運転資金320万7,000円という区分になっています。
開業準備にかかった費用の内訳
| 項目 | 計画額 |
|---|---|
| 保証金(敷金) | 55万円 |
| 仲介手数料 | 13万5,000円 |
| 家賃前払い | 16万5,000円 |
| 内装費 | 約100万円 |
| ドリンク初期在庫 | 14万7,000円 |
| その他雑費 | 4万3,000円 |
| 送迎車 | 40万円 |
| 合計 | 約244万円 |
居抜きでも、物件取得費と内装費は見込んだ
今回の物件は居抜きでした。すべてをゼロからつくるスケルトン物件より初期費用を抑えやすい一方で、契約時の費用や、自分の店に合わせるための内装費は必要になります。
計画では、保証金55万円、仲介手数料13万5,000円、家賃前払い16万5,000円を計上しました。家賃は月額16万5,000円(税込)で考えています。
内装費は約100万円です。居抜き物件は、残っている設備を使えるか、修繕や追加工事が必要かで金額が変わります。契約前に、引き継げるものと新たに用意するものを分けて確認することが重要です。
開店前に必要になる、見落としやすい費用
内装と契約費用だけでは、開店できません。初回の仕入れや細かな備品、営業を支える移動手段なども、最初にまとまった支出になります。
今回の計画では、ドリンク初期在庫として14万7,000円、その他雑費として4万3,000円、送迎車として40万円を見込みました。什器備品、販促物、各種申請費用なども、店の状況によって必要になります。
開業費用を考えるときは、大きな見積りだけではなく、「オープン当日から営業するために必要なもの」を順番に書き出すと、抜けを減らせます。
運転資金を約306万円確保した理由
開業費用と同じくらい重要なのが、開店後の運転資金です。私たちの計画では、売上が0円でも3か月間は営業を続けられるように、約306万円を置きました。
計画上の月間ランニングコストは約123万円でした。主な項目は、人件費44万4,000円、家賃16万5,000円、水道光熱費6万円、カラオケ賃貸料5万5,000円などです。すべてが計画どおりに進むとは限らないため、開業直後の売上だけに頼らない資金を用意しました。
運転資金の考え方は、スナック開業の運転資金はいくら必要?で詳しく解説しています。
550万円をどう調達したか
必要資金550万円は、計画書上では自己資金100万円と日本政策金融公庫への融資申込額450万円で示しました。自己資金100万円は開業費用に使わず、生活資金として残す方針です。開業費用と運転資金を分けて示したことで、オープンまでだけでなく、オープン後の資金繰りも含めて計画を説明できました。
融資の相談開始から入金までには85日かかっています。融資を受けた経緯と面談で難しかった点は、スナック開業で日本政策金融公庫から450万円の融資を受けた私の体験にまとめています。
費用を考えるときは「開店まで」と「開店後」を分ける
スナック開業の費用は、物件や内装だけでは終わりません。今回の計画では、開業準備に約244万円、運転資金に約306万円を分け、合計550万円を必要資金としました。
これから開業する場合は、まず物件取得費、内装費、初期在庫などの開店までに必要な費用を書き出します。その上で、売上がすぐに安定しない前提で、数か月分の運転資金を別に確保できるかを確認してみてください。

