日本政策金融公庫から融資を受けるまで|相談・面談・必要書類を実体験で紹介
開業資金を準備するとき、「融資を受けたいけれど、何から始めればいいのだろう」と迷う方もいると思います。
私もスナックの開業にあたり、日本政策金融公庫へ相談し、融資を受けました。最初に相談したのは2024年8月20日、融資金が口座に入ったのは同年11月13日です。その間、事業計画書の準備や見積書の収集、面談、契約に関する書類のやり取りがありました。
この記事では、私がどのように準備し、融資実行まで進んだのかを、当時の記憶をもとに紹介します。必要書類や手続きは融資制度や個人の状況によって異なるため、これから申し込む方は公庫の案内も確認してください。
融資実行までの流れ
商工会を通じて、事業計画書を見てもらう
私は商工会に加入していたため、そのつながりで日本政策金融公庫へ融資の相談をしました。最初の相談では、挨拶をして、なぜ融資が必要なのかを説明しました。
その時点で事業計画書は8〜9割ほどできていたので、担当者に見てもらいました。計画書は「完璧です」と言っていただき、大きな修正はほとんどありませんでした。
一つ助言されたのは、店の運営が厳しくなった場合も想定した、最低ラインのシミュレーションを作ることです。当初は、売上が低い予測を出すと、経営に消極的だと思われるのではないかと考えました。しかし担当者からは、厳しい状況も想定して備えることがリスクへの対応につながる、と説明されました。
私が提出したシミュレーションでは、月22日営業、月間来店者数114人を想定し、月間売上を税込約98万3,000円と見込みました。これは開業前に作成した予測であり、実際の売上を示す数字ではありません。
物件を決め、見積書や必要書類を準備
融資の申し込みを進めるには、まず借りるテナントを決める必要がありました。私の場合はテナントを仮申し込みし、初期費用の見積もりを取りました。
準備した三つの見積書
ほかに準備した書類
- 住民票など、本人確認に関する書類
- 確定申告書3期分
- 通帳など、資金状況を確認するための書類
確定申告書は、初回相談の際にも必要だったと記憶しています。必要書類は個別の状況によって異なるため、担当者に確認しながらそろえました。書類や見積もりの準備ができた段階で担当者へ連絡し、面談日が決まりました。
2024年10月16日の融資面談
融資面談は2024年10月16日で、私は一人で出席しました。持参した書類は、初回相談のときに用意したものとほぼ同じでした。
事業計画書を含め、書類の準備はできていると考えていたため、面談では店の運営について一から説明するというより、私自身が融資を受けた後に返済していけるかを確認されているように感じました。初回相談で事業の内容や計画を説明していたこともあり、新たに細かく聞かれたことは多くありませんでした。
私は、聞かれたことに丁寧に答えるようにしました。自分から話を広げすぎると、かえって説明がまとまらなくなると思い、質問された内容に沿って答えることを意識していました。これはあくまで私自身の面談での対応です。
融資の連絡を受け、申込書を返送
面談から1週間ほど後、担当者から電話があり、「たぶん大丈夫」という趣旨の話をされたと記憶しています。その後、融資が受けられる見込みとの連絡を受けたのは、2024年10月23日ごろだったと思います。融資申込書が届いた封筒には、10月24日の速達の消印がありました。
その電話で、融資申込書を送るので、必要事項を記入し、必要書類と一緒に返送するよう案内されました。私の記憶では、この申込書を記入して返送したことが、正式な融資申し込みにあたります。少しでも早く融資を受けたかったため、書類はおそらく翌日に返送しました。
書類に不備がなかったことと、融資実行日が決まったら連絡をもらえることを、その後に聞いたと記憶しています。正確な連絡日までは覚えていません。
融資実行とテナント契約
融資金が口座に入ったのは、2024年11月13日です。融資額は450万円でした。テナントの正式な契約は、その翌日の11月14日に行いました。
融資の決定後、融資が実行されたら提出する書類についても案内を受けました。私の場合は、保健所の営業許可書、テナントの使用承諾書、風営法に基づく社交飲食店営業許可書の提出が必要でした。社交飲食店営業許可については、取得する予定であることを公庫に伝えていたため、提出を求められたものです。
警察の許可が下りたのは2025年1月29日で、必要書類がすべてそろってから、2月に公庫へ郵送しました。これらの書類や提出時期も、私のケースで案内された内容です。
返済条件と、開業前に確認しておきたいこと
借入額は450万円、金利は年1.9%、返済回数は72回でした。返済開始日は2025年1月10日です。最初の5か月は利息のみを支払い、その期間も含めて72回の返済です。利息のみの期間が終わった後の返済額は、月々約7万円でした。
返済72回の内訳
開業直後の負担を抑えるため、最初の5か月は利息のみの支払いとなっていました。返済額や据置期間は借入条件によって異なるため、契約内容をよく確認することが大切です。
私の場合、初回相談から融資実行までは約3か月かかりました。事業計画書を早めに作り始め、物件の初期費用や改装費、車両費などの見積もりをそろえておいたことが、相談や面談を進めるうえで役立ちました。
日本政策金融公庫が案内する一般的な手続きでは、申し込み後に面談や審査があり、融資決定後に契約手続きを行い、その完了後に融資金が送金されます。私のケースでは商工会を通じた事前相談があり、申込書を返送した時期についても、当時の記憶に基づいて記載しています。これから申し込む方は、最新の手続きや必要書類を日本政策金融公庫の案内で確認してください。
